新潟Crewのそんな1日。

基本知識のアウトプットに使う。あと日記!

マスク

 

 マスクをした群では244人中、37人の感染が見られました。そして、マスクをしていない群では481人中101人に感染が見られました。つまり15%vs21%。マスクをすると、リスクは6%減っていたのです。

 6%のリスク減は非常に大きい。マスクの効果は絶大です。

 街にめっちゃ感染がはびこっているときは。

 つまり、マスクの効果はマスクをしていないと、2割も感染してしまうような超極端にやばい状況下でのみはっきりと示されているのです。

 感染がかなり広がっている場合、例えば指定医療機関内などではマスクの効果は絶大で、感染リスクを減らしてくれます。しかし、感染者が非常に少ないコミュニティーではリスクはほとんど、場合によっては全く減りません。もともと少ないリスクをさらに減らすのはそもそも難しい、という単純な一般法則があるためです。マスクに限らず、すべての防御策は同じ原則に従います。

 ほとんど感染者がいない場合には、マスクを着用しようが、しまいが、リスクは減りません。だから、「意味ない」だったのです。

 ちゃんと文章を読むこと。条件の確認をすること。ちゃんと話者の「言いたいこと」を理解すること。「言っているように見えること」ではなく。断片的な言葉尻をとらえて、文脈を無視してブチ切れても、コロナ問題は少しも解決しませんし、その人物がより立派な人物になるわけでもありません。

 さて、そんなわけで、マスクの効果は「感染者がそれなりに多い状態」で期待される事はわかりました。しかし、よくよくデータを見てみると、「マスクをしてもやはり感染はしてしまう」人は多いわけで、「マスクが絶対的なソリューション(解決策)」ではないのです。

 マスクの効果は感染経路の遮断が目的です。いろんなことがマスクについて語られ、様々なデータの分析もありますが、とにかくマスクの期待される効果は「感染経路の遮断」であり、それ以外にはまったくありません。

 条件を変えて考えてみましょう。では、感染者が極端に少ない状況ではどうか。この場合、コミュニティーにほとんどウイルスがいない状態、ということを意味しています。この場合のマスク着用効果はほとんどないか、全然ないかのどちらかでしょう。だって、ウイルスいないんだもん。いないウイルスの遮断効果は期待できません。

 よって、そういう場合はマスク着用の意味は(ほとんど)ないでしょう。

 地域に感染症が増え始めて、ある程度感染者が周囲にいるような状況下で、かつ集団発生が防げない状態ではマスクの効果は期待できます。このとき、とくに建物の中や電車などではマスクの着用が推奨されます。

 が、すでに指摘したようにマスクだけではリスクヘッジにはなりません。やはりソーシャルディスタンスが確保される方がずっと優先されます。マスクを着けるけど隣の席に座る、みたいな矛盾満点な行為をとってはいけません。

 検査同様、マスクの議論でも「状況判断」が必要だということを解説しました。「状況」を無視してマスクの是非を論じても意味がありません。そして、既存のデータをしっかり見て、どういう状況下でマスクの着用が正当化されるか、どういう状況下でマスクが必須となるか、そしてどういう状況下でマスクはむしろ裏目に出るかを、判断しなければならないのです。

 

 

まとめ

・マスクの効果は感染経路の遮断

・マスクは大多数の感染者のところ(病院等)では意味をなすが、感染者が極端に少ないところだと意味がない。

・電車や建物の中では有効

・マスクよりソーシャルディスタンス

状況判断です。しっかり考えて。